山代温泉郷の中心にある、厚いヒノキ造りのお堂のような建物です。どこが玄関なのかわかりませんが、高い敷居を跨いで中に入るとコンクリート土間の回廊です。自動券売機だけ目に入るのでタイムスリップはしません。 浴室に入ると、脱衣場がありません。壁に脱衣を置く棚はあります。男性客はひとりきりです。まごまごしていると、受付の女性が入ってきて、「かけ湯漕の湯は56度あるので、浴槽の湯でかけ湯してください」と指示されました。かけ湯用の桶が数個あるきり、洗い場もカランもシャワーもありません。隅に洗面用なのか、流しに蛇口がひとつありました。壁が濃い茶色の漆し塗りなので暗く感じます。正方形の浴室の中央に浴槽も正方形で湯面が8畳ぐらい、浴槽の床は道路と同じ高さでしょうか。石張りの浴漕に浸かると天井が高く、ステンドグラスの採光がきれいです。熱めの湯だったので、ひとりきりでゆったりした気持ちになりましたが、早く出ました。 2階の休息所に上がって、マンション風な山代温泉旅館群を見渡します。階高が高くて、民家の3階窓ぐらいの高さから、四方が眺められます。お城の天守閣の物見のような部屋です。四周とも、広い石畳みの道路に面していて車は通りますが、まだ陽が高いからか閑散としています。窓が開け放たれていて、風通しが良いので、ズボンをはかないまま涼みました。
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投稿日:2014/09/01(月)
利用時期:2014年 7月~9月
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