暖冬で雪があまり降っていない冬に伺っておりました。 日本秘湯を守る会所属のこちらはまさしく秘湯といえるところにあるといえよう。なにせ冬はいける道は一本しかなく、山と山に挟まれたところなのだから。 到着して階段を昇ればいかにも昔ながらの旅館の面影がある。受付を済ませお風呂へ。なお、貴重品の管理はご注意を。この日の男湯は総桧風呂と木造りの露天風呂。なお、両方楽しむには一度着替えていかねばならないので注意が必要。まずは内湯である総桧風呂へ。脱衣所で服など籠に入れていざ!
ここでしっかり洗うことはできる。カランは4つ。なので争奪戦は必死。シャンプー類も完備。桶も味がある。文字通りすべてひのきで覆われたお風呂は真ん中で区切られている。カラン側が適温で、給水口が熱めになっている。熱交換の温度調整とはいえ、42~45℃で推移しているとのこと。手前側は程よく温まって、効能の良さを感じる。給水口の方に行くとさすがに熱いので長い時間は入っていられないが、硫黄の香りはしてくるかなと。 ここで気を付けなければいけないのはあまり覆うものがなくて外から気を付けないと丸見えになってしまいそうになること。段差があるとはいえ注意が必要。
軽く着てから露天へ。こちらはまさしく屋根はあるものの外で着替える感覚で、脱衣所も狭いのでより注意が必要。暖簾をくぐって現れるお風呂は木の幹で枠を構成されたもの。そして小さい観音様が見守っている?給水口の温度はやはり熱いが、お風呂は42℃くらいでちょうどいい感じ。露天なのでクールダウンはできるが、冬だと吹き抜ける風が冷たくて長くそのままではいられないかな。硫黄のしつこさはなく、効能はしかりといったところ。なお、飲泉もできるようなので、適量頂くべきだろう。
秘湯といういわれの一つにこちらがこだわっている還元系。塩素殺菌をするともともと還元系であっても酸化系に変わってしまうので、源泉かけ流しをやっていきたいという思いでやられている。その思いはしっかり伝わるお湯であったかなと。 お客はあまり多くは来ない感じでゆったりすることもできそう。味のあるこちらは温泉ファンなら一度は訪れるべきところであろう。
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投稿日:2021/08/17(火)
利用時期:2021年 1月~3月
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