秘湯、いや秘露天風呂と紹介したい温泉。このあたりに詳しいヒトが連れて行ってくれた。 建物の前にある5台しか入らない駐車場に車を駐めた後もここが日帰り温泉もある宿泊施設には見えなかったな。
入り口で400円を払い、廊下の突き当たりが浴場。廊下の壁は写真だらけ。 脱衣所には脱衣カゴ12個が古い棚に各々収まっている。古い化粧台。ドライヤーは1つ。
内湯。中をのぞいたとたん ひなびた温泉 とは正にここのことだ、と思った。 木の枠の浴槽が1つ。カラン3カ所。床はところどころぬめっている。
向かいには何も書いていない扉。そっと開くと小ぎれいな庭。小道が緩やかな下り坂になって続いている。敷物をしてあるので足の裏は汚れないし痛くない。空が広い。ほんの少し、うろこ雲。ここは初秋だ。
横を見ると田んぼが広がっている。 ………田植えや稲刈りの時期、農作業をしているヒトからは丸見えの露天風呂である。 裸にタオル1枚持ったままそこを歩いて行くと混浴風呂と書いてあり、こちらも木で縁取られた浴槽がぽつんと置いてある。そういえば、女風呂からの小道が合流していた。 浴槽は狭い。仕切りがあり、源泉が注いでいる方は1人がやっと入れる大きさ。隣の浴槽は2人用。 源泉が注いでいる方がほんの少しだけ熱いような気がした。
一般家庭の素敵な庭の真ん中に浴槽を設置してある、という感じ。浴槽の向こう側は木が植えられているが、すぐ外側は道で軽トラックが置いてある。 その向こうは渓谷になっていてゆったりした流れが心を落ち着かせてくれた。 向かいの山肌の木々の間に電車が走って行くのがチラリと見える。
こんな大胆でざっくりした露天風呂は初めて。ビーチ、感動です!! ここなら何回来てもいい。 清潔さが一番、施設の設備が気になる、という方は無理と思います。 「ひなびた温泉」「思いっきり開放的な露天風呂」の2つで満足できるヒト向きの温泉です。 (№151 入浴日20180922)
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投稿日:2018/09/28(金)
利用時期:2018年 7月~9月
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