| 那須湯本にあるこの施設。かつてデイ温泉の口コミを書き始めていた当初から入浴を狙っていたが、(入浴営業確認の)電話をいつ入れても全くつながらない。何回電話を入れたことか。今回、5年越しのチャレンジでやっと入浴が叶いました。
 お店のおばさんに尋ねると、平日は休業が多く、土日はやっているんですけどね・・・、と言う。……土日にも何回か電話したんですけどね…。
 こちらで入浴するためには、事前の電話確認は必須です。
 いくつか並んだお土産屋さんの端っこがこちらの施設。目の前は広い駐車場。
 お店の中に入るとサービス精神たっぷりのおばさんが浴場への廊下を示してくれた。
 入浴料はその場でおばさんに支払う。
 廊下入口に小型貴重品ロッカー(有料100円)。廊下の奥が脱衣所。
 とにかく……乱雑という言葉が良く似合う。清潔感はもうどこかに長期の出張中?
 3畳位の脱衣所にも投げやりな雰囲気が漂う。化粧台にカラン2カ所。1つは故障中。ドライヤー無し。ロッカー無し。脱衣棚にいくつかの籠。
 浴場へのドアは透明ガラスで中が見渡せる。
 
 浴場に大きな浴槽とカラン3カ所。シャンプーとソープのボトルが置いてあります。
 決して広くなく、もう年季がたっぷり入った竹の柵で囲まれた露天(写真)。
 柵を支えている大きな岩には苔がびっしり。流れて行った年月の長さが偲ばれました。
 浴槽の底がなんだか白い。
 中に入るとその床から白く細かい湯の花が浴槽中に漂い始めた。湯温は40度位。けっこうぬるい。でもイオウの匂い満載。………ほぉっ、温泉は極上品だ!
 施設の古さと対極をなすこの泉質。驚きましたね。
 せっかくなので内湯に入ってみたら、……こちらが、熱いっっ!!43度を超えている、か?
 メリハリがあっていいのかどうか………。この浴槽底もはげたタイルがそのままになっていて年季を主張していました。
 こちらの温泉は黙って目を瞑ってぬるい露天風呂にじっくり浸かるに限ります。泉質は文句なく良いので入浴後リフレッシュして車に戻れること請け合いです。
 ……ずいぶんあちこちの温泉施設を訪問しましたが、泉質と施設設備がここまでかみ合わない施設は初めてです。
 露天の浴槽にゆっくり浸かっていたら、木の葉が一枚ひらひらと湯面に落ちてきました。
 情緒もある露天、でした。 (№393)入浴日20221008)
   (2件) | 投稿日:2022/10/08(土) 利用時期:2022年 10月~12月 |