とても気に入りました。重厚かつ素敵な温泉でした。身近な人に勧めて間違いのない温泉だと思います。施設へは住宅地の狭い道を通るので、運転には要注意。 駐車場に停めた時、ホントに日帰り温泉なのかちょっと疑いました。お館、という表現が合っているような建物です。館主の祖先をたどるとお代官様、さらには石川数正に行きつくんですね。 本館の離れに野天風呂もあります。受付の方が 浸かるだけですよ と言っていたようにカラン3ヵ所は栓を止めてありました。でも、湯舟にモミジが架かっていて秋は見事だと思いますね。(写真)露天だけならば、本館よりこちらの方が風情がありのんびりもできます。 尚、本館の脱衣所のロッカーは鍵付きですが、野天風呂のそれには鍵がありません。受付前の貴重品ロッカー(100円返却式)を使います。
本館浴場に行くまでの廊下には、殿様が移動で乗ったであろう籠と紋付が展示されています。ガラスケースに湯銭帳・銭・刀の鍔、さらにはお風呂に入っている絵の掛け軸、鉄の茶釜等の展示も。漆喰壁と天井の太い梁を見ているとちょっとした博物館に来た気分です。
和様の脱衣所は畳様の床とガラスの内側に障子。落ち着きます。 浴場。 天井に太い梁。カラン10ヵ所、大きな浴槽(40度強位か)と一人用の水風呂。サウナは定員5人かな。お湯からはほのかに温泉の匂いが。 隅の湯が湧きだす口の横に、手水舎に置いてあるような小ぶりのひしゃくが置いてありました。ただ、どこにも 飲めます とは書いてない。迷った挙句、飲むのはやめておきました。柔らかなお湯です。 露天。 建物から張り出した屋根の下に白木の湯舟。4人が浸かるといっぱいかな?掛け流しの音が静かに響く。狭い庭の向こうは瓦屋根の付いた漆喰壁。その向こうに小さいながらも満開の桜が上部だけ覗く。温泉情緒満載でした! 入浴後、10畳の和室と板の間の休憩室でのんびりできます。 帰りしな、ハッと気づいて受付女性にこちらに石川数正の末裔がいらっしゃるか聞いてみた。彼女、にこやかに 主人は16代目、息子は石川数正から数えて17代目なんですよ と答えてくれた。おおぉっっ!●!▽!◇!◎! ………(居たら)いっしょに写真に納まっていただけないでしょうか?という言葉を喉元で飲み込んだ。いきなりだと失礼ですからね。(№348入浴日20210403)
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投稿日:2021/04/07(水)
利用時期:2021年 4月~6月
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