この時期に限ったことではないのですが、大型連休辺りになりますと、県外、市外から初めてお越しいただくお客様より事前に、「お宅さんは、どういう温泉なの?」とお問い合わせを頂戴することがままございますが、担当者が席を外しておりますと、上手くご説明が出来ない場合がありますので、この場をお借りして、簡単にお話をさせていただきます。先ず肝心のお湯ですが、泉質は硫酸塩塩化物泉で、低張性弱アルカリ性高温泉(温泉分析表より)に相当します。高温泉という、源泉の温度が42℃以上であることを示す表記があるものの、実際問題ギリギリの数値で、日や季節、時間帯によって若干の違いもあるため、全般的な受け止められ方としては、間違いなく温い部類に入るかと思います。そのため、女性や幼いお子様、病気療養中であまり熱いお湯に浸かれない等のご事情があったり、元より温湯好きの皆様には、特に喜んでいただけているようです。ただ冬どきであっても、「調子に乗って長く浸かっていたら、頭から汗が噴き出して止まらない」と、おっしゃって帰るお客様が多く見受けられます。その要因のひとつは、成分中に適度な塩っけが含まれており、保温効果を生んでいる証左で、屋外の岩風呂に見られる白い付着物は、その生成物です。また体を芯から温める作用は、やはり成分中に多く含まれる、硫酸イオンの働きが大きいようで、それは皮膚や粘膜から取り込まれ、血管を拡げ、血行を良くするために起きているいるものだとも。お湯が効き過ぎたら、屋外に出てクールダウンできる点も、好評なようです。館内には数羽の小鳥などもおり、花好きなオーナーが手掛ける多種多様な植物も、好きな方には堪らないとの声が。これらのことから少し手前味噌になりますが、当館はこれからがまさに、訪れていただくのには、最適な時季ではないでしょうか。スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
(施設からの情報)
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