箱根湯本の三枚橋から旧東海道に分け入り、町並みも尽き、いよいよ箱根八里の山道かと覚悟を決めたところに忽然と現れる、銭湯チックな建物。番台のおじさんは「普通のお風呂ですよ」と謙遜してらっしゃいましたけども、これがなかなか。 小さなお風呂です。洗い場も二人分しかありません。建物も「レトロ」という言葉ではすまされない古びた感があります。 しかし、ここには観光地化する前の箱根の姿があるように思います。 お風呂上がりの涼みは、畳敷きの小さな集会室で。扇風機の風を受けながら阿藤快のサイン色紙などを眺めるたびに、こういうほっこりとしたお風呂がいつまでも残っていますように、と願ったりするのです。
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投稿日:2018/08/01(水)
利用時期:2018年 4月~6月
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