| 残念ながら2012年10月に閉店してしまいました。もとは1998年にJR東日本グループが運営する「極楽湯」のFC店としてオープンしました。大宮エリアのスーパー銭湯の趨りであり、当初は物珍しさがありました。
 
 2007年初に極楽湯としては閉店し、鉄道博物館の開業に合わせて10月に宿泊棟の増築と既存内装の全面改装をして再オープンしました。
 
 改装後の目玉は食事処に設置した巨大ジオラマやトレインビューの大型窓、寝台特急北斗星のA寝台個室をイメージした宿泊棟で、開業当初は博物館とセットでテレビでもよく取り上げられました。
 
 浴室は「でごいち元気風呂」と名付けられ、内風呂メインではあるものの、近隣の清河寺温泉や湯快爽快と比べると広々としており、サウナの隣には近隣施設には無いクーリングルーム(冷却室)も設置されています。
 露天風呂はラジウム泉で、先の近隣施設と比べる小さいのと、四方を壁で囲まれ、見上げるとニューシャトルと新幹線の高架があるので多少圧迫感が感じられました。ちなみに、浴室は極楽湯時代のままで大きな手直しはされていません。
 
 自分は平日の夕方中心で利用していましたが、割と親子連れもしくは小中高生だけの入浴が多く、近隣住民の方の身近な憩いの場として活かされてきたと思います。
 
 
 最後に利用したのは2012年4月中旬で、休息を兼ねて1泊しました(宿泊は2度目)。
 朝食付き・入浴フリーで1泊6000円弱と大宮駅近辺と比べて地の利は劣るものの割安なので、格好からして出張や工事関係者の方を多く見かけました。
 
 宿泊棟の外観はブルートレイン客車そのものので、客室も北斗星のA寝台個室をモチーフとした構造です。客室内はトイレと洗面台のみで、廊下にドミトリーのようなシャワーブースが設置されています。ただし遮音性に難があり、向かいの客室のもの凄いいびき声で夜中起こされてしまい、フロントに対応をお願いする事に…。
 
 これが仇となって宿泊のリピーター客の獲得が難しかったのかもしれませんが、リニューアルと前後して「やまとの湯」や「花咲の湯」も開店し、周辺の温泉施設に客が奪われ続けてしまった点や、鉄道博物館もブームが落ちて集客効果が見込めなくなった感も否めないです。
 
 現在も建物は残っているので、規模を縮小してでも復活を期待してやみません。
 
	
         通信中... | 投稿日:2013/02/24(日) 利用時期:2012年 4月~6月 |