駐車場に車を駐めたとき、本当に一般のヒトが入る温泉があるんだろうか、と疑った。それほど外観に温泉の気配が無い。
近くにたくさん温泉公衆浴場があるからねー。
受付に、大人料金400円 と書いてある。
「1時間です」と言われた。
「1時間以上入りたいときは?」と聞いてみたら、
「たいていの人が1時間なので……」と濁された。
HPに記載があるような2時間や1日は無いらしい。
介護施設に付属している温泉である。
男湯入り口から脱衣所に行く。
と、けっこうな歳のおじいさんが30歳前後のカワイイ素敵な女性(介護職員)に付き添われ、服を脱がされている。
えっ?えっっ?ぼくもここで全部脱ぐの?
浴場への扉に
「10~12時、13~15時は介護入浴の時間になります。ご協力下さい。」
と書いてある。 時刻は13時半。
たしかに90歳のおじいさんなら孫娘くらいの女性に介護されて入るのは気分がいいんだろうけど……
ビーチの心は未だ青年。
女性も気づいたのだろう。あっちを向いてくれた。
急いで全部脱いでタオルで前を隠して浴場に入る。
やっぱり、と思ったが……裸のおじいさんを支えてその女性(トレーニングウエア・下は半ズボン)が入ってきた。
カランの前のイスにおじいさんを座らせて背中を流し始めた。
露天風呂に逃げようとしたが扉に鍵がかかっている。
(後でわかったが冬期は閉鎖、とのこと。開始及び閉鎖期日は特に決めておらず、暖かくなったら使用する、とのこと)
しかたなく体をザッと流し、湯船に飛び込む。
ややぬるめ、でも源泉掛け流しのみごとな温泉だ。
そこへ女性に支えられ、おじいさんが入ってきた。
どうですかぁ~、気持ちいいですかぁ~?と聞かれている。
ビーチは心の中で
「お湯は良いよ、でもね、キミのような若い女の子がウロウロしてたんじゃ……落ち着いて入っていられないんだよっっっ(怒!!)」と毒づいた。
浴場の入り口を見るとさらにお年寄りが30代後半くらいの女性2人に付き添われて入ってきた。
ダメだ、こりゃ。逃げ出すように風呂から上がった。
内湯は2つ。片方は底からのバブル有り。
泉質はとてもいいお湯です。
でも、落ち着いて入るには15時過ぎ(又は90歳過ぎ)がよさそうです。
投稿日:2017/03/22(水)
利用時期:2017年 1月~3月